僕と秘密のペット
「そうだよ……あの頃は一人になるのが寂しくて寂しくて……
だから椎羅が…誰かが家にいるだけど嬉しかったよ」
こんなにも幸せな気持ちは椎羅が教えてくれたんだ
「卓也……私ね
あの日大人に失望してたんだ」
「大人に?」
話が読めない
「お父さんってね仕事優先な人で
あの日……お母さんがなくなったの
それなのにお父さんはお母さんよりも仕事を優先させたの………
だから私は家を飛びたして……
そしたら私と同じ目をした子がいて
声をかけたの」
椎羅の目には小さな涙がたまっていた
「だから……私は卓也に拾われて幸せだった」