薔薇姫-another story-
その姿すら、愛しい。
この気持ちを…大切にしたいと思った。
「責任…とって下さるんですわよね?」
上目遣いで私を見上げるマレッタ様の瞼に、小さな口づけを落とす。
途端に、真っ赤に染まるマレッタ様の顔。
「…な、なっ…!」
「責任はとります。私が…マレッタ様を幸せにします」
マレッタ様は、暫く口をパクパクと動かした後、何かを諦めたようにうなだれた。
「…天然って、恐ろしいですわ」
「はい?」
ぽつりと呟いたマレッタ様の声が聞き取れずに訊き返すと、マレッタ様は「何でもないですわ」と言って―――笑った。
この笑顔を、私は護りたい。
その為になら、何だってしよう。
…まずは、レオ様とメイ様に、感謝の言葉を。
そして、私を好きだと言ってくれた貴女に。
「マレッタ様…好きです」
永遠の愛を誓おう。
-+笑顔と涙 end+-