からっぽ
初めての気持ち

逆戻り

俺は、母さんが死んだとき以来、こんな悲しい気持ちになったのは初めてだった。

もう、何も信じれない。

学校も行かない。

父さんにも心配されたが、体調が悪いと言い、学校を休むことにした。

俺は、ベッドにあおむけになり、寝転んだ。

ぼーっとしていて、何もする気になれなかった。

そのまま眠りについた。

起きると誰もいなかった。

てきとーに朝飯を済ませて、携帯を見た。

すると、知らないヤツからメールが来ていた。

【こんにちわ。三田苑空華(みたぞのくうか)です★どうして学校にこないの?なんか嫌な事でもあったの?私、頼りないかもだけど、話聞くから、学校おいでよ★】

はぁ・・・。

どうせ安岐や想太の指令だろ。

信じれねーんだよ。

でも、気になるから、返事しとこう。

【メールありがとう。わけあって、俺はなにもかもが信じれなくなった。だから学校に行かない。どうしてもっていうなら・・・考えるけど・・・。】

俺は押しに弱い。

だから、グイグイされると、OKしてしまう。

♪~♪~♪

返事早っ


【そっかぁ、ぢゃぁ、少しでも考えてるんなら、学校きなよー♪待ってるー★空華より】

コイツなら・・・。





しぶしぶ学校に行くことにした。
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