からっぽ

偽りと怒りそして悲しみ

空華と喋らなくなって1週間事件が起きた。

授業の途中ふと空華を見た。

空華がいない。

確か休み時間に、龍埼と喋っていて、そこからは知らない。

なんでいないんだー!!!!!


昼休み探してみよう。

でも、いてもたってもいられなかった。

すごい胸騒ぎがする。

探さないと。

探し出さないと、俺の気がすまない。

「先生、ゴメンッ!!」

俺は、すごい勢いで教室を後にした。

「なぜー!?どこに行くんだー!?先生を置いていくなー(泣)」

教室では笑いが起きている。

今はそんな状態じゃない。

龍埼のいるクラスの教室を見た。

すると、龍埼もいなかった。

すごくいやな予感がする。

俺は無我夢中に走った。

誰もいない学習室らしきもののドアを勢いよく開けた。

すると、空華がいた。

でも、空華は・・・。

空華は、手を縛られ、口を押さえられて眠っていた。

「・・・く・・・うか・・・?」

俺は怒りでいっぱいになった。

犯人はアイツだ。

アイツしかいない。

空華の手首に巻いてある紐をはずし、口を押さえているテープをゆっくりはがした。

すると、龍埼が帰ってきたみたいで、笑いながらこっちに来た。

「お前、空華のこと好きだろ。」

え?俺、空華の事好きなのか?

んな訳ねーだろう。

「ちがっ、俺はただ空華に何かあったんじゃないか・・・」

「だーかーら!!!これはわざと★俺、お前のこと知ってたから、応援してあげたの♪」

「はぁ?そんな応援いらねーよ。空華がどんだけ傷ついたと思ってんだよ。考えろよ。いつお前に頼んだ?いつ空華をこんな目に逢わせろつった?答えろやゴラー!!」

バキッ

俺は龍埼に殴りかかっていた。

< 16 / 24 >

この作品をシェア

pagetop