からっぽ
俺は、日サロに行ってシャワーを浴びた。

美倉季緒の液がついているみたいで嫌だった。

シャワーを浴びても、心がすっきりしなかった。

家に帰って、空華に電話をかける。

「現在、この電話が使用されていないか、電波の届かないところにあるか、分かりません。また後ほど、おかけください~★」

空華のアナウンスが聞こえる。

むなしい。

空華の家に向かう。



ピーンポーン

「はい?」

「俺やけど・・・」

「あ!ちょっと待ってねぇ~」


ガチャッ

「けいちゃん!どしたん!?美倉季緒さんは?」

「アイツと俺はほんまに何もないんやって!信じてくれや・・・。」

「!? まぁっ、とりあえず、部屋に入りぃや!」

「お邪魔しま~す・・・。」


空華の部屋は、天井が空の絵で、カーペットが水色だった。

ベッドも水色で、棚やクローゼットまでもが、白や青、水色でまとめられていた。

広くシンプルで、空華らしい部屋だった。


「でさっ!どうしたん?」

「ごめん、空華・・・俺・・・!」

沈黙が続く

「そっか・・・。つらかったね。辛かったよね・・・。ごめんね」

ナニをされたか察したのか、しんみりした空気になった。
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