からっぽ
さぁ~、到着いたしました★

ガラガラッ

「おはよ~♪」

シーン・・・・・・・・。

・・・・・・・は?

コソコソコソコソコソ・・・・。

一気に冷たい目線が痛いほど飛んできた。

「えっ、なに?」

安岐と想太が息を切らせながら走ってきた。

「お前やべーよ!糞女とか言うからこんなことに・・・。」

安岐が俺にむかって、叫ぶ。

「落ち着けよ。恵太、俺ら味方だからな。安心しろ。なんかあったらスグ言え。」

お兄ちゃんみたいな、想太。俺の好きな一面。

「てか何が起きてんの?」

「なんか、あの糞女、美倉季緒(みくらきお)っていうんだけど、ソイツがお前に糞女って言われてちょーキレてるらしい。お前の陰口たたいて、嘘のうわさも流しているらしい。」

「はぁ!?!?意味わかんねー。普通糞女でキレるか!?」

「アイツは短気なんだよ~・・・。」

あぁ、そーいえば言ってたなぁ。

俺に被害がなければそれでよし!

授業中もひそひそ。

うぜーな。だりーな。

放課後。

一人で下駄箱に向かっていると

下駄箱の裏で誰かがしゃべっている。

盗み聞きをするつもりはなかったが、なぜか嫌な予感がして聞き入ってしまった。

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