leaf
6
無視し続けたおかげか、コールもメールもなくなって。
あなたに会わなくなって、抱かれなくなって、3か月。
胸の痛みも体の疼きも、もうほとんど、消えてしまった。
まだ笑えるわけではないけど、振り返るたびに泣くなんてことは、なくなった。
そんな中で飛び込んできたニュース。
部屋の前でうずくまる人影。
せっかくの決意も忘れようとしている努力も、ぼろぼろと剥がれて落ちていく。
ピリピリと胸が焦げるように痛むけど、玄関の前で居座られたらきっと、悪いのは私みたいになってしまうし。
仕方なく中に招き入れる。
そう言えば鍵を渡したままだった気がするけど、変えてしまったから、入れなかったのかな?
なんて、能天気に考える。
必死に思い出を押さえつけて、過去の人と対するような気持ちで、ソファに力なく座るあなたを見つめる。
近くに行けば、きっと感情が爆発して事件を起こしてしまいそうだから。
すこし離れたキッチンのいすに腰掛ける。