leaf
7
気付いた時には遅すぎて、抱きかかえられて運ばれる。
自分の家でもないのに、よく覚えているなぁと、感心するほどまっすぐに、寝室まで連れて行かれた。
すぐに押し倒されて、覆いかぶさってくる、懐かしいにおい。
甘い声が漏れてしまって、勝ち誇ったように、笑われる。
あぁ。ダメだって。
私ずっと、こうなることを願っていたから。
溢れて止まらない嬌声と蜜で、乱れきった体を愛して…。
繋がった瞬間、こぼれた涙に、目を瞠ったあなたは、フッとすべてを見抜いたかのように口の端を上げる。
懐かしすぎる、その仕草に、体の奥がキュッとなって。
苦しそうになるあなたが愛しくて、あとからあとからこぼれる涙で、前がよく見えない。