KISSKISS-セカンド-
そう聞いた瞬間、ガキがピタッと動きを止めて焦った顔をしたのが分かった。
「……何言ってんの?熱でおかしくなっちゃった?」
―…ずるいよな俺。
ガキの気持ちを知ってるくせに言わせようとして…
素直に答えない事も分かってるのに。
「あっそ!」
俺が深く追及しないのはガキがどう出て来るか知っているから…
ガキだからとか馬鹿にしてるワケでも女なんてとナメてるワケじゃない。
お前の行動も言葉もお見通しなんだよ。
―…ただのくそガキから好きな女に変わったんだから。