KISSKISS-セカンド-

アイツ逃げたな…―


言い方がまずかったか…


「…んだよ」


誰もいなくなった部屋で小さくぼやいた。


…―それから結局、気持ちを伝えられず数日が過ぎてしまった。


ガキは何となくよそよそしい。

俺にフラれたって思ってんだろ…

学校にも早めに行ってるし。


「あーぁ…ガキに振り回されてんのダセェ」


日に日にアイツに対しての気持ちは大きくなるのに、すれ違ってしまった。


"悠斗は素直じゃないもんねー?"


よく、ちはるにも言われたよな…


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