KISSKISS-セカンド-

俺の質問に不思議そうな顔をして答えると部屋に戻った。


「キレイに食ったなぁ…」

スープも飲み干してチャーハンは米粒一つ残してない。

腹減ってたんだな。

俺も誰かの為に飯なんて作った事なかったな…

小さい頃から飯は自分の為に作って一人で食ってた。
さすがにカップラーメンはたまにしか食わなかったけど…

自分の為に作る飯より誰かの為に作る飯の方が断然、楽しい。

一人で食うより誰かと食う方がよっぽど美味い。

タバコに火を付けてふわりと浮いた白濁の煙を見つめた。

< 18 / 160 >

この作品をシェア

pagetop