KISSKISS-セカンド-
―――…
片付けも一段落ついて時計を見ると既に三時間が経っていた。
―…ガキは起きて来ねぇな
「……」
仕方なく部屋に向かいベッドの前に立つ。
「おーい…」
「起きろー!」
何の反応もねぇよ…
爆睡ですか…
「起きろ!!!!!!!!」
突然、聞こえた俺の怒鳴り声に体をビクつかせて目を開けた。
「ビックリした…何?」
「買い出し行くぞ、ついて来い!」
寝ぼけた顔して俺を見ると目頭を押さえ俯いた。
「…ハァ?買い出しぐらい一人で行ってよ…あれ?」
掛かっていたブランケットに気付いた。
―…優しいなぁ、俺。
「…これ、あんたが掛けてくれたの?」
―…んな事をいちいち、聞くなよ。
「そんな事よりさっさと用意しろ」
そう言い捨てて部屋を出た。