KISSKISS-セカンド-
「大きな口を叩いたくせに…カレーすら…」
スプーンを持つ手が震えて食欲は完全に失せた。
―…でもコイツなりに頑張ったんだよな?
とりあえず息を止めて味が分からないようにカレーを口に放り込んでいく。
「止めときなって!!!!お腹壊すよ!!!!!!」
必死で俺を止めようとするガキ…
食いたくねぇよ…
でも、やっぱさ…
「もったいねぇだろ?…それに初めて作ったんだ!こんな事もあるさ!!!!…二度と食いたくねぇけどな!!!!!」
強がって勢いだけでカレーを完食した。
体から変な汗が出てる気がしながらもちょっとずつでも料理を覚えていけばいいと話し、明日から学校に行くアイツを風呂に行かせた。