KISSKISS-セカンド-
着替えをすませて隠れるようにリビングに来たガキ…
何、ヘコんでんだか…
「うぅ…」
ヘコみたいのは俺の方だよ…
あんな鶏ガラみたいな体に一瞬でも反応した自分がいたんだから。
「メソメソすんなよ…貧相な体を見られたくらいで…見せられた俺が被害者だっつーの…」
細ぇなぁ…やっぱりカップラーメンばっかり食ってたからだな…
もうちょっと、ボンッだったら言う事ないのに…って変態か、俺は?
いつまでもネチネチしつこく落ち込むガキに牛乳を出した。
「…何で?」
「あ?…あんな何にもない冷蔵庫の中に牛乳だけは買いだめしてたからな」
それを聞くと嬉しそうに牛乳を飲み干した。