KISSKISS-セカンド-

―…次の日の朝


予定通り、両親二人は俺とガキを残して朝早くに家を出た。


「確か…7時に起こせばいいんだったよな?」

時計は、もうすぐ7時…

今日から世間知らずなお嬢様を鍛え上げられると思うと腕が鳴る。

楽しみが大きければ大きい程…時間は、なかなか進まない。

あと5分…―


あと3分…―


時計の針が7時ちょうどを差すが早いか階段を上り部屋に向かった。


ゆっくりドアを開けて中を覗き込むと、こりゃまた広い部屋に大きなダブルベッド…

こんな贅沢な生活させられてたら性格も歪むはずだよ…

すやすやと眠るガキをバレないように通り過ぎてカーテンに手をかけた。

< 5 / 160 >

この作品をシェア

pagetop