KISSKISS-セカンド-

「おはよう、歩花ちゃん…朝だよ?」

朝のお目覚めぐらい爽やかに気持ち良く…

優しい声で名前を呼び起こす。

「ん…」

目を強く閉じると眉をひそめてモゾモゾと動き出した。

…―次の瞬間

「うわぁぁぁ!!!!!!」

いきなり、叫び声を上げたかと思うと飛び起きた。


「ちょ…!!!勝手に部屋に入って来ないでよ!!!!!」

寝癖のヒドイ頭を隠すように抱え偉そうに怒鳴る。


「…ごめんごめん、朝ご飯出来てるよ?…ついでにガキには興味ないからさ♪心配しなくても襲ったりしないからね♪」


「……は?」


…―"は?"じゃねぇよ


ブチ切れそうになるのを抑えて出来るだけ穏やかに起こしてやってんのに…

「朝ごはん冷めちゃうよ?とっとと降りて来てね?」

来てね?つーか来い!!!!

怒りを思いっ切りぶつけるようにドアを閉めてやった。

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