KISSKISS-セカンド-
朝っぱらから態度のデカいガキ…
それから20分しても降りて来ない。
「歩花ちゃーん!!」
作った飯も冷えるだろ!!??
ヤベェ…殴ってやりたい。
焦る様子もなく階段を降りる足音さえもダルそうに聞こえる。
…―さっさと降りて来いよ。
リビングに入って来てテーブルの上の朝飯を見た顔が明るくなった気がした。
「あんたが作ったの?」
「…そう」
アイツに構わずに席について先に飯を食い始めると
「コーヒーちょうだい」
まるで命令するように言うガキに心底、呆れる。
―…俺はお前の家政婦じゃねぇんだよ。
「セルフサービス」
冷たく言い放つと俺を睨み自分でコーヒーを入れていた。