KISSKISS-セカンド-
このまま目的もなく通い続ける事に意味なんてあるはずもなく…
「俺も辞めてぇなぁ…」
「じゃあ♪2人で学校辞めてアメリカ行こうよ♪」
その一言を馬鹿にしたように笑って宙を仰いだ。
―…ホント生きてる意味ねぇなぁ、俺。
親を嫌ってるくせにすねかじり…
―…もしも、正木なら俺が学校辞めるって聞いたら何て言うかな?
正義感ぶって止める?
それとも、冷たくあしらった仕返しに突き放す?
やっぱり、俺は矛盾してる。
遠ざけているのは俺なのに、正木の事ばかり考えている自分に嫌気がさした。