KISSKISS-セカンド-
†弾く指†

シェイラとの打ち合わせが終わって部屋で過ごしていると数人のスタッフが戻って来た。


「もう…そろそろ準備の方をお願いします…」


何を勘ぐって遠慮してるのか顔を見せずに声だけが聞こえた。


「はーい…じゃ、あたしメイクとかしなきゃいけないから♪」


「俺は?衣装とかあんの?」


まるで待機していたように女のスタッフが俺の衣装を持って来た。


「これに着替えて頂けますか?ちょっとメイクもしますね」


用意されたスーツを鬱陶しそうに見つめて大きなため息をついた。


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