lost…
「あき!おはよー!」

いつもと同じ、レミの明るい声。 
周りの風景は何一つ変わっていなかった。 

変わったのはー 


「?!あき、どしたの!」


気付くとあたしは、ひざをついて泣き崩れていた。 

ねぇ恋って、こんなにも人を突き落とすものなの? 
そんな恋ならしない方がいいよ。 
しない方がよかった。 


事情を知らないレミでも、はっとした顔をしてた。 

「あき、あんたまさかー」
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