先生とあたしの恋
【1】先生の背中
カツカツカツ…
静まり返る教室で
黒板に向かい字を書いている先生の背中に
あたしは、いつもテレパシーを送る。
「先生、気づいて…あたしに、気づいて」って…
たとえ、叶わぬ恋だとしても
先生を好きになったこの気持ちに
ウソはつきたくなかったから…
きょうも、先生にテレパシーを送るの
「早く、あたしの気持ちに気づいてください」って…