先生とあたしの恋

車の中の先生は

まるで、違う人に見えた。

ハンドル握る姿も

信号、赤で止まる姿も

青で進む姿も


全部が、あたしにとって、特別で


心ん中で、何度もシャッターを切った。


先生の車に乗れるなんて事

しかも、助手席に座れるなんて事


これが、最初で、最後かもしれないから…


あたしだけの心のアルバムに


バッチリと、残すんだ…



この、奇跡みたいな


一瞬一秒を


先生の笑顔や


声や


言葉を



全て



あたしの中に……





刻み込むように……





< 104 / 423 >

この作品をシェア

pagetop