先生とあたしの恋

そう、心ん中で何度も叫んでいたら

先生が、立ち止まった。


そして、後ろを振り返って

「ごめん、つい、いつものクセで、早く歩いてしまったな。
ゆっくりでいいぞ」


そう言って、立ち止まって


息が切れ気味の、あたしを



ニッコリ笑いながら

待っていてくれている。


追いついたら、あたしの歩幅に合わせて

ゆっくり歩いてくれた。





もう、何もいらないです。



こんなに幸せな時間を過ごせるなら



もう、何もいらないから




神様





今すぐ 時間を止めてください。




今すぐに…



時間を止めて……





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