先生とあたしの恋

あたしが絵に見とれていると


「あ、ほら、藤井、あそこに、モネの絵が飾られているぞ」

「はい。」


静かに音を立てないように


小さく、「おいで」と手を振る先生の元へ………あっ!



足音、立てちゃいけないって、意識し過ぎたせいで、足元が、絡まって、倒れそう…………ヤダ………




倒れる…………




ボスン…………


………ボスン?



「大丈夫か?」



見上げたら


先生のドアップで


体は、先生の腕の中………


「はっ!すみませんでした!」



思わず、大きな声で叫んで、バッと先生から離れた!



絵を見てた人達の視線が集まる…



メチャクチャ恥ずかしすぎる……



穴があったら、入りたい………



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