先生とあたしの恋
「藤井、お前、顔、真っ赤だぞ。そんなに気にしなくって、いいって…大丈夫だよ。」
そう笑ってくれた…。
「はい。」
「ほら、見ててな、モネの絵、凄くキレイな色使いしているだろう。」
「はい。」
少し、先生に近寄り、絵を見上げた…
「モネはね、別名・光の画家って言われて、時間や季節の流れをもっとも大切にした画家でね、移りいく、光と色彩の変化を見事に絵に表現した画家なんだよ。」
「先生、モネ、すきなんですか?」
「あぁ、モネは、印象派の画家の中でもっとも、印象派らしい絵を描いて、大切にしてきた人なんだ。
印象派の画家の中で、一番長生きした画家でもあるんだぞ」
「へぇ~~」
そう言って、モネの絵を、まるで少年みたいに、キラキラ光る瞳で見つめている先生…
よっぽど、モネが好きなんだね。
先生、凄く、嬉しそうだもん。
カワイイな……先生。