先生とあたしの恋

そして


車は、藤井の家に

着いた…


キィ……

ブレーキを踏んだ


一緒に、俺の心もブレーキをかけた。




「着いたな。時間は、6:30過ぎか…良かった。間に合ったな。」



先生らしく言った。

「はい。ありがとうございます。楽しかったです。勉強にもなったし。

連れて行ってくれて


ありがとうございました。」



凄く、可愛い笑顔で、笑うんだな…。



「いいえ、それは良かったです。

絵は、完成しそうか?」


「はい♪イメージ、湧いてきました。」


「そうか。それは良かったよ。先生も楽しかった。また、学校でな。」


「はい。ありがとうございます」


そう言って



「じゃあ、失礼します。」



ドアを開ける手を



ガチャン……



握る事ができたら……


ギシ……


どんなに、いいんだろうなぁ~



掴めないよ…俺には


俺は、先生だからな…


掴めないよ




藤井……





< 121 / 423 >

この作品をシェア

pagetop