先生とあたしの恋
「藤井…」
「まだ、帰りたくないです……先生と、一緒にいたいです。」
初めて自分の本心を言った…
ワガママだって分かっていても
先生と、一緒にいたかった……
下を向いたまま
先生の腕、握った手の力
ギューーーてして言った…。
まだ、先生と一緒にいたい!!
「分かった…」
「えっ?」
思わず、先生の顔を見上げた。
「藤井、分かったよ。先生と一緒にいよう。ただし、少しの間だけだぞ。家には、先生から連絡しておくから。それで、いいか?」
「はい。先生、ありがとう。」
少しの間だけでもいい。
先生と、一緒にいられるなら
それでいい。