先生とあたしの恋
「奈央。」
「なに?亮介」
「あの子は、沙織ちゃんは寝たのか?」
「えぇ、もう、グッスリ……よっぽど、疲れていたみたい……」
「そうか…」
「ご飯、お代わりする?」
「いや、もういいよ、ありがとう。」
「いいえ、どう、いたしまして。」
亮介の茶碗を流しに下げながら
あたしの頭は、2人の事ばかり…
「奈央」
「えっ?」
「どうにかしてやりたい気持ちは、分かるけど、今は、2人を見守る事しか、できないんじゃないのか?
「うん、そうなんだけどね……」
「大丈夫だよ、きっと、恭介君なら、自分で答えを見つけだせる事ができるさ、まぁ、確かに、辛い恋では、あるんだけどな………」
「そうなのよね…
けど、………」
「けど?何だ?奈央」
「2人、とってもお似合いなのよ。
確かに、2人の恋は、今は、実らせる事は難しいかもしれないけど…未来は、分からないから……」
「そうだな…」
「あたし、とにかく、2人を見守るわ、何ができるか、分からないけど……
あたしにもさ、何かできるかもしれないじゃない。」