先生とあたしの恋

「奈央。」

「なに?亮介」

「あの子は、沙織ちゃんは寝たのか?」

「えぇ、もう、グッスリ……よっぽど、疲れていたみたい……」


「そうか…」


「ご飯、お代わりする?」

「いや、もういいよ、ありがとう。」

「いいえ、どう、いたしまして。」


亮介の茶碗を流しに下げながら


あたしの頭は、2人の事ばかり…



「奈央」

「えっ?」

「どうにかしてやりたい気持ちは、分かるけど、今は、2人を見守る事しか、できないんじゃないのか?


「うん、そうなんだけどね……」


「大丈夫だよ、きっと、恭介君なら、自分で答えを見つけだせる事ができるさ、まぁ、確かに、辛い恋では、あるんだけどな………」


「そうなのよね…

けど、………」


「けど?何だ?奈央」


「2人、とってもお似合いなのよ。


確かに、2人の恋は、今は、実らせる事は難しいかもしれないけど…未来は、分からないから……」


「そうだな…」


「あたし、とにかく、2人を見守るわ、何ができるか、分からないけど……


あたしにもさ、何かできるかもしれないじゃない。」



< 182 / 423 >

この作品をシェア

pagetop