先生とあたしの恋

「熱は?」

先生の顔が近付いて
オデコにピタンと……

手が乗せられた……

手…なんだ……

オデコが良かったな。

「うん、もう、大丈夫だな。」

「はい、もう、スッカリ良くなりました。」

「良かった。朝ご飯まで、まだ時間がある、もう少し、休んでおけ、今日は学校も休みだ、先生も姉貴の家でゆっくりする予定だから……


藤井、何か心配事が、あったら、先生になんでも話すんだぞ、1人で、抱え込むんじゃないぞ。」


「先生…ありがとうございます」


「お家の方には、どうするか?自分で連絡できるか?お母さん…きっと心配しているぞ」


「はい……後で、電話します。」


「そうか。じゃあ、先生、顔、洗ってくるからな。後で呼びに来るから、もう少し、眠りなさい」


先生は、そう言うと、部屋を出て行った……


< 192 / 423 >

この作品をシェア

pagetop