先生とあたしの恋

「あ、姉貴、おはよう」

「おはよう、恭介、顔洗ったの?」

「あぁ。洗ったよ。」

「そう、もうすぐしたら、ご飯だからね、まぁ、ゆっくり待ってて」


「あの、あたし、なにかお手伝い、」


「あぁ、いいのよ、いいのよ、病み上がりだから、沙織ちゃんは、ゆっくり休んでいないとダメ。

ね、分かった?」


「はい。」


「あ、じゃあ俺が」

「恭介もいいよ、沙織ちゃんの話、聞いてあげて」


「えっ?」

「なに?なにか先生に話したい事でもあるのか?」


「えっ!?あ、その…」


「沙織ちゃん、たまには、自分の本当の気持ち、伝えてもいいと思うよ。

伝えたい時は、伝えちゃいなさい。ね」

正直、あたしが先生を好きな事がバレたと思った。


けど


「恭介は、沙織ちゃんの先生なんだから」


この言葉で、あたしは、まだ、あたしの気持ち

先生や、お姉さんにもバレていないと思っていた…





< 195 / 423 >

この作品をシェア

pagetop