先生とあたしの恋
カツカツカツ…カツカツカツ…

カツ…

あっ、チョーク置いた…

あっ!目が合った!

ヤバイ!


あたしは、とっさに下を向く。

別に当てられるから目をそらした訳じゃないよ…


「藤井」

ウワッ!名前呼ばれた!

「はい。」

「教科書105ページ読んで」


「はい。」

平然とした態度で答えて、ゆっくりと立ち上がった。



先生から見られてる。

本当はそう思うだけで、心臓…ヤバイぐらいに煩く鳴り響くのに…。


「空の青さに………」

ドキドキしながら、国語の教科書を読む。


別に当ててほしくて、見てた訳じゃないよ。


先生にテレパシー送ってたのは


そんなことじゃないよ。

いい加減、気づいてよ、先生。





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