先生とあたしの恋
職員室の前の廊下で、少し俯き加減で立っている少年…。
彼に近づき声を掛けた。
「橘 英樹くん…だよね?」
「はい。」
カッコいい顔してるな…。
「俺が今日から君の新しい先生になった、佐川です。君のクラスは、楽しいクラスだから、すぐに馴染めると思うよ。
気軽にいこうか。」
「はい。」
少し、ハニカミながら笑うその少年が
俺の心を苦しめる存在になっていく事など
この頃の俺は、まだ…
知る由もなかったんだ…