先生とあたしの恋
「だから、そんな顔しないで、ね、沙織は笑っていた方が可愛いって。」
「メグちゃん…」
「大丈夫だよ。」
「うん。」
沙織は、自分の事になると鈍感だけど
他の人の事を、自分の事みたいに感じて
一緒に泣いてくれるような子…。
沙織には、素敵な恋をしてほしい…。
「ねぇ、メグちゃん」
「なに?沙織」
さっきまで、鼻水すすっていた沙織が、急に真剣な顔になったから
何を言い出すのかなと思って、聞き耳を立てていたら
「橘君…もしかしたら、メグちゃんの事、好きなのかな♪」
ーーーーーってーー…………えっ!?
ありえないでしょうーーー……………