先生とあたしの恋

「だから、そんな顔しないで、ね、沙織は笑っていた方が可愛いって。」


「メグちゃん…」


「大丈夫だよ。」

「うん。」


沙織は、自分の事になると鈍感だけど

他の人の事を、自分の事みたいに感じて
一緒に泣いてくれるような子…。


沙織には、素敵な恋をしてほしい…。



「ねぇ、メグちゃん」

「なに?沙織」


さっきまで、鼻水すすっていた沙織が、急に真剣な顔になったから

何を言い出すのかなと思って、聞き耳を立てていたら


「橘君…もしかしたら、メグちゃんの事、好きなのかな♪」


ーーーーーってーー…………えっ!?


ありえないでしょうーーー……………





< 298 / 423 >

この作品をシェア

pagetop