先生とあたしの恋
山をズラズラと1列になり登り始める事30分が過ぎた頃

ジンジンジン……


左足首に、怪しい痛み…



騙し、騙しに歩き続けるけど、痛みがドンドン強まってきた……



「沙織、あんた、大丈夫なの?」


あたしのすぐ後ろから登っていた、メグちゃん。


あたしの足の異変に気付いて声をかけてくれた。


けど…心配かけたくない、あたし。


「大丈夫だよ」って言うんだけど


「沙織…あんた、大丈夫じゃないんじゃない?」


うっ。流石にメグちゃん、鋭いな…

額にかなり、汗かいてきたんだよね。


けど、目的地の山頂までは、あと1時間近くは登らなくちゃいけない。


だから、もう、残るは気合いよ。気合い。

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