先生とあたしの恋

メグちゃんとの分かれ道。

「メグちゃん、ありがとうね、話し聞いてくれて」

「ううん、あたしこそ、ありがとう沙織」

「じゃあ、また明日ね」

「うん、あしたね」

2人、同時に別々の道に歩き始めた。


けど…



「メグちゃん!」

あたしは、メグちゃんを呼び止めた。

「なに?沙織。」

「あたし、頑張るよ。だから、メグちゃんも、ね、」

「うん、分かっているよ、ありがとう」

「じゃあね、バイバイ」


「バイバイ、沙織」


そして、あたし達は、また歩き始めた。


あたしの胸には、先生がいて


そして、メグちゃんの心の中には


橘君がいる…


きっと、いつか、メグちゃんは、橘君を好きになる…


メグちゃんには、きっと怒ると想うから言わなかったけど


なんだか、そんな気がしたんだ。



夕暮れ時の、空を見上げたら



気の早い、一番星が小さな光を精一杯
輝かせていました。

あたしも、いつか、輝きたいな


先生の心の中で
消える事のない

光になりたい。





< 303 / 423 >

この作品をシェア

pagetop