先生とあたしの恋


その時だった。

「藤井、どうしたんだ?どこか具合が悪いのか?顔色が悪いぞ。」

もうすでに、山頂に行っていたはずの
先生だ!

「先生、どうしたんですか?」


あたしがドキドキしてると

「ちょっと、みんなの様子を見に来てみたんだ。」

先生、優しい…。


「先生、沙織、足首痛めたみたいなんですよ」


メグちゃんが言った!

ちょっと、メグちゃん!勝手に言わないでよ!


「そうなのか?藤井。もしかしたら、きのう痛めたところか?」


「えっ、あ、あの……」


先生の真剣な顔に


ウソをつく事が出来なかった…。



「……はい。そうみたいです。」




下を向いて答えた。



「足を見せてみろ」

後ろから来る、他の生徒達に邪魔にならないような場所に移動して

あたしを地面に座らせた先生。

メグちゃんが見守る中

先生の手が、あたしの左足首に触れた。

「イッ」思わず声が出る。


「少し腫れているな…ちょっと、靴脱いでみなさい。」

「はい。」

言われた通り靴を脱いだ。



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