先生とあたしの恋

「ごちそうさま」

朝ご飯を食べ終わり、「じゃあ、あたし支度するから。」と言い残して、洗面所で歯を磨くと

自分の部屋に続く階段を勢いよく駆け上がると、部屋に入り、出かける準備を始めた。

服は、昨日の夜からまるでショップみたいに
ベッドの上だけには足らず

床の上に広げまくり
鏡の前で、1人ファッションショーをして決めた。

あたしのクローゼットの中。

大人っぽい服は一枚もなかった。

こんな事なら、もっと大人っぽい服を買っておけば良かった。

とにかく、少しでも、可愛くみえるように、お気に入りの白の襟元がピンクで縁取りされた、少し大きめのリボンがついたセーターと、黒のミニスカートを履いた。

そして、ちょっとだけ、淡いピンクのリップグロスを唇につけてみた…。



これで、いいよね?



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