先生とあたしの恋

あたしが落ち込んでいると

先生が立ち上がり、ジャージに付いた土埃をパンパンと、叩いて落としたら


あたしの目の前

背中向きにしゃがんだ。


「えっ…?」


「ほら、藤井、おんぶしてやるから、早く掴まれ。」


「えっ!?いいですよ!」


そんな、おんぶだなんて!!

ムリムリムリムリムリィーーーーーー!!





「ほら、早く。この体制、カナリきついんだぞ。早く、乗れ。」


「えっーーー!!」


「えっーーって、お前な、そんな、嫌がられたら先生、悲しいぞ。」

「いえ!!そういう意味じゃなくて……」


好き過ぎて、おんぶなんてムリだって言えない!!




< 34 / 423 >

この作品をシェア

pagetop