先生とあたしの恋
慌ててバックから、携帯を取り出してみると
【お母さん】の文字。
なに?何かあったの?
あたしの中で嫌な予感が脳裏をよぎった。
不安な気持ちを抑えながら、先生が顔を見たら
ニコって笑って「出ていいよ」のサイン。
そして、あたしは、通話ボタンを押した…
「もしもし。お母さん。どうしたの?」
『沙織?今どこ!?』
『え?いま、映画館に着いたとこだけど…どうしたの?お母さん』
なんだか嫌な予感がしてきた。
この予感が勘違いであって欲しいと願った…
だけど…
『さおり…さおり…落ち着いて聞いて…』
「どうしたの?お母さん…」
『お父さんが、倒れたの…』
「え……?」
ウソ…でしょう……?