先生とあたしの恋
震える指でボタンを押して、携帯を閉じた…


体がまるで自分の体じゃないみたいに、プルプルと震え始めた…


「藤井…大丈夫か?」


「え…?あ…はい…」



「中央病院に行けばいいんだな?」


「あ…はい…」


「分かった。今すぐ行けば30分後には着くから。気をしっかり持て。お父さんに、何が起きたんだ?」


「先生…」


「どうした?」

先生は車を中央病院に走らせた。


「お父さんが…倒れたって…」


「えっ…?」


「大丈夫…大丈夫だよね?先生…お父さん…」



「大丈夫だ。


お父さんは、大丈夫…


大丈夫…心配するな…な…」






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