先生とあたしの恋


ーーーーーそして

看護婦さんに案内された病室の前


肩を震わせ立ち止まる藤井の背中を軽くポンと押した。


「先生…」


「大丈夫だよ、看護婦さんも大丈夫だって言っていたじゃないか…な。」


「はい…」



「行っておいで。先生、ここで待ってるから…」


「先生…」


「どうした?」


「待っていて…くれるんですか?」


「あぁ…待ってるよ」


「絶対、そこにいてくださいよ?」

「あぁ~ここにいるよ」


「ありがとう、先生。」


藤井は、そう言って病室の扉を開いき

中に入っていった。



< 352 / 423 >

この作品をシェア

pagetop