先生とあたしの恋
ごめんなさい

今まで、何もできなくて


ごめんなさい…

お父さん、甘えてばかりで

ごめんね…




いつの間にか
流れ落ちていた
涙を拭きながら

「お父さん…ごめんね…」と

気づいたら

何度も繰り返し
呟いていた…



「沙織…大丈夫…命に別状はないから…ね…沙織が出かけて、すぐにね、倒れたの…けど、発見が早くて、すぐに救急車で運ばれたから…


大丈夫だよ…



これからの事は


また…後で考えよう…」



「これからの…事…」



「そう…これからの事…」


「うん…分かった…」




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