先生とあたしの恋






接吻の後…


手を握りあったまま

フロントガラスから見える景色を眺めていた…


少しだけ射し込む日の光に


握りしめられた手のひらに感じる
先生の手のぬくもりと

微かに残る唇の感触に

あたしの心は、次第に元気を取り戻し

そして


「先生…あたし、もう戻ります」


「そうか…」


「はい…お母さん、心配するといけないし…きっと、心細いと想うから…」


「そうだな…そうした方がいい…」


「うん…」



心寂しい想いを抱きながら

先生の手を離した…




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