先生とあたしの恋
「藤井、痛くないか?大丈夫か?」
時々、後ろを見ながら話しかけてくれる先生の顔が近すぎて
細身なのにガッシリと頼もしい肩や、広い背中に
あたしの全体重がかかってる。
そう考えると、やっぱり恥ずかしくって
先生の顔、まともに見られない。
せっかく、至近距離で、あのカッコいい顔見られるのにな…
まぁ、その前に、あたしの真っ赤な顔
先生に見られる事が、ただ恥ずかしいっていうのも、あるんだけどね…
完璧、あたしの顔から
白い湯気が、モコモコ出てるよ。
「先生…」
「なんだ?」
「重いでしょう。」
「大丈夫だよ。先生、鍛えているし。それに藤井、全然重くないぞ。」
「そ、そうですか?」
「あぁ、だから気にするな。」
「はい……」
あたしの心臓
さっきより、鼓動が激しくなってる。
きっと、先生にも、伝わっているよね…
そう考えると
また、余計に鼓動が激しくなるよ…。
あたしの心臓…落ち着いてよ!!