先生とあたしの恋
「先生…」
「迎えに来たよ…沙織…」
「先生…」
あたしは、先生の腕の中に飛び込み
声を上げて泣いた。
先生だ…
本物の先生だ…
夢じゃない…
この、ぬくもり
この、香り
この、声…
「先生…会いたかったよ…」
「俺もだよ、沙織…これからは、共に生きよう…俺のそばにいてくれないか…?」
「えっ…?」
「一生…一緒にいよう…
愛してる…沙織…」
「先生…」
「もう、先生じゃないって言っただろう…沙織…お前はもう、生徒じゃない…
俺の奥さんになって……沙織…」
「せん…」
言葉を言い終わる前に重ねられた唇に
涙の味が加わって
あなたの唇が優しく涙を拭ってくれました……。
「沙織…俺と結婚して…」
「はい…せ…恭介…」
人通り多い校門前のプロポーズ…
一生…忘れないよ…
恭介…