ドール
Ⅰ
ドールの過去-奈美サイド-
ピチャン、ピチャン…。
私の耳にのこる、水の滴る音。
どうして私に構うの?
私を売ろうとしたくせに。
ピチャン、ピチャン…。
どうせ人形みたいに思っているんでしょ?
どうでもいいんでしょ?
人形の首がもげようが、どこへ行こうが。
「奈美っ!!」
うるさいなぁ・・・・・。
人形には名前なんて無いよ。
心なんてないんでしょう?!
さよなら。
持ち主。
奈美はこの日、人の心を捨てた。
私の耳にのこる、水の滴る音。
どうして私に構うの?
私を売ろうとしたくせに。
ピチャン、ピチャン…。
どうせ人形みたいに思っているんでしょ?
どうでもいいんでしょ?
人形の首がもげようが、どこへ行こうが。
「奈美っ!!」
うるさいなぁ・・・・・。
人形には名前なんて無いよ。
心なんてないんでしょう?!
さよなら。
持ち主。
奈美はこの日、人の心を捨てた。