イケメンhomeless
意外な出逢い
金曜日いつも通り高校の帰り道
友達と別れ
アタシ松島 渚(マツシマ ナギサ)は
バイトしてるコンビニへ
3時間の短いバイトを終え
店長から
残り物の弁当をもらって
ワンルームの家へと向かう
親の転勤を境に
1人暮らしを始めた
親の仕送りで
生活は出来るんだけど
静まり返った
1人の家は寂しくて
先日バイトを始めたばかり
徒歩10分の帰り道
商店街を過ぎて
踏み切りを超えると
アタシが
住んでるマンション...
いやアパートは4階建ての2階
当たり前だけど
電気は付いてない
アパートの
少し手前の草むらで
それを見つけた
(また浮浪者??)
草むらに座り込んで
こっちを見てた
(おっ イケメン浮浪者?)
思わず声をかけたアタシ
「そんなトコで寝ると
死にますよ」
4月になって
少しは暖かくなったけど
朝晩はまだ冷える
『あはは 死にはしないよ』