イケメンhomeless
「ごめん...笑いすぎちゃった

薫ちゃんが

あんな言葉言うなんて

私ビックリして~」


「アタシも薫ちゃんが

声聞きたいとか言って

電話して来ると思わなかった」


「あ~あ~

薫ちゃん取られちゃった~」


「えっ?」


「渚ちゃん!

会社の女とかさ~

心配しなくていいよ

薫ちゃんは渚ちゃんしか

見えてないみたいだから」


アタシが電話で薫ちゃんと

話してる間にマスターが

運んで来たオムライスに

手を付けず話を聞いてた


「ごめんね桜子さん」


「いや~いいのよ

いつかはこうなること

分かってたんだし

渚ちゃんが

気にすることないの!

マスター置いて帰るから

いつもの出して!」


「ん?いつもの?

まだ何か食べるの?」


「いや・・・お酒飲むの」


「お酒って・・・

車で来たのに?」


「置いて帰るからって

言ったでしょ? 

ねっマスター」


「桜子ちゃんは

飲む時タクシーで帰ってるよ

今日は凹んでるみたいだから

少ししか飲ませないから」


そう言って

白髪交じりのマスターは

微笑えんだ


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