イケメンhomeless
『渚は何処で寝た?』


「リビングに

お布団敷いて寝たよ」


『そっか』


そう言うとアタシの

頭をポンと軽く叩いた


「怒ってるの?」


『怒ってない

渚も寂しかったんだろ

桜子もそれを分かって

泊まってくれたんだと思うし

渚は桜子が

女だから泊めたんだろ』


「そうだよ 桜子さんが

もし男なら

泊めるわけないじゃん!

アタシそんなに軽くないもん」


アタシの頬っぺが

膨らんでるのを見て

薫ちゃんは微笑んで


『ごめん ごめん』と言った




2人ベッドに座って

薫ちゃんは3日間

アタシと過ごせなかった時間の

話をしてくれた

そしてその後

アタシも薫ちゃんが

居なかった時の話をして

部屋の隅に置いてある

段ボールを見て納得してた


『いや何だか部屋が

変わった感じがしてたんだ』


「棚の小物とか

使わない物とか段ボールに

詰めておいたの

アタシの部屋の

家具とかは少ないけど

薫ちゃんは桜子さんちに

荷物置いてあるんだよね」


『一応運ぶけど

要らない物は

リサイクルに持って行くから

そんなには多くないよ』


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