イケメンhomeless
いつもと違う

アタシの様子に気づいたのか

桜子さんが

「薫ちゃんには私から

言っておいたから

少しお茶でも

飲みながら話さない?」

そう言われて桜子さんと

少し話しをすることにした


以前に桜子さんと行った

洋風のお店

今日はカウンターではなく

奥のテーブル席に座った

桜子さんが

レモンティを注文して

アタシに話し始めた


「薫ちゃんと何かあった?」


「どうして?」


「何だか最近元気なさそうだし

原因は薫ちゃんかなって」


「働き初めて

お互いの時間が無くなって

すれ違いみたいな感じで

何だかすごく寂しい気がする

薫ちゃんのことは

前と変わらず好きだけど」


「薫ちゃんとは話してる?」


「以前より減ったかな

何だか良く本読んでるし

声掛けちゃ邪魔かなって」


「薫ちゃんは先の事しか

見えてないんじゃない?

自分でカフェ開きたいって

言ってたけど

アタシには渚ちゃんが

見えてない気がする

上手くいえないけど

居るのが当たり前って

思ってる部分が

あるんじゃないかな?

私は先のことより

今の事を考えて

ほしいんだけどね」


「今のこと?」

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